音楽療法(個人)活動報告

先月から、とある個人の方の音楽療法を依頼されました。

脳腫瘍で脳を半分切除し、記憶障害が残って、退院したものの自宅療養しながらも生きる希望を失いつつあるという男性。

事前に伺った情報では「カラオケは好き」とのことで、1回目は手探りながら90分。

リズム楽器とハンドベル、体を動かすアクティビティは普段のプログラムのままに、カラオケで良く歌う中島みゆきや松山千春などの曲を、本人のキーに合わせて瞬時に転調したところ、生演奏で歌うことに新鮮味を感じた様子で、わずかに笑みがこぼれました。

次までに好きなうたを10曲考えてきてもらう、という、少しでも前向きな考え方になるような宿題を与えて、ご家族にメールをいただいた後の2回目。

世代も近いので、Runner 、TRAIN- TRAIN、ハナミズキ、どんなときも、など僕もカラオケでよく歌っていたような曲が送られてきて、彼のキーに合わせてコード譜を作成しました。

そんな自分の中にあるポップスで音楽療法セッションを行うことの不思議さと、自分も楽しみながら一緒にうたう、という新鮮な感覚を味わうことができました。

そして記憶障害があると伺っていましたが、曲にまつわるご自身のエピソードや、歌詞そのものの持つ意味などを、1ワードから引き出して語り出したり、前回やったセッションの内容など、意味づけされて覚えていることはちゃんと残っている、ということがわかりました。

リズム感もよく、シェイカーなどを振りながら歌ったり身体を動かすことも、すぐに慣れてアンサンブルが出来ました。

感情表現は苦手な方だという事でしたが、ニコッと笑顔で「楽しいです」と言ってくれました。

僕と一緒に飛び入り演奏会に出るという目標ができ、生きる希望を持って家族の方も癒せる存在になれる、そんな個人セッションを作っていきたいと思います。

試行錯誤で、答えのない仕事ですが、音楽の力をかみしめています。

※本投稿はご家族に了承を得ています。

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